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Eugene goes to Taiwan!

Eugene goes to Taiwan!

宋楚瑜の中国大陸訪問

宋楚瑜の中国大陸訪問

最近、新聞の一面に「台湾」の文字が毎日のように出てきます。
これは皆さんもご存知のとおり、台湾の第2野党・親民党の宋楚瑜主席が中国の胡錦陶総書記を訪問・会談からですね。

気になるニュースをリストアップしてみます。

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宋楚瑜:「中国人の問題は中国人で解決」訴える

 5日から中国大陸を訪問している台湾第2野党、親民党の宋楚瑜・主席は11日午前、北京の清華大学で共産党関係者や大学関係者、学生らを前に講演を行った。同大学で講演する理由については、「翌日、胡錦涛・中国共産党総書記(国家主席)と会談するため、その母校に敬意を表して」と説明した。中国台湾網が伝えた。

 講演で宋・主席は、歴史上、同大学が果たしてきた役割を褒め称えた。その上で、台湾海峡をはさむ両岸の関係に言及。「真の和解とは、原則的な立場に対する妥協ではなく、民族再生の始まりとなる」と主張。「歴史を鑑(かがみ)として、再び過去と同様の過ちを繰り返してはいけない」「大陸と台湾の同胞、そして政界人らがより多くの智慧を出し合い、中国人の問題は中国人自らが解決しよう」と訴えた。

 さらに学生らに対して「(台湾で広がっている)『台湾意識』とは、長い歴史の流れの中で培われてきた台湾人の感情であり、『台湾独立』とは違うものだ」「親民党は一貫して『台湾独立』に反対しており、決してその道を歩まない」と強調した。(編集担当:恩田有紀)

(サーチナ・中国情報局) - 5月12日0時31分更新
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   宋氏の考えによると、彼の率いる台湾第2野党・親民党は台湾独立に反対、
   すなわち中国台湾統一に前向きな姿勢をとっています。
   中国大陸の人から考えて気になるのが台湾人独自の「台湾意識」。
   これは中国大陸の人たちには受け入れられにくいことです。
   それは、台湾人としての「台湾意識」が
   台湾独立につながるのではないかと危惧しているからです。
   宋氏はその点を精華大学の講演にて明瞭に説明しています。
   しかし、これは台湾第2野党の方針であって、台湾政府・与党の認識とは異なります。
   だからといって台湾政府・与党が台湾独立一本路線を歩んでいるわけではありません。
   そこが台湾問題のひとつの厄介なところです。

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<台湾総統>胡総書記と会談の宋氏発言を批判せず

 台湾の第2野党・親民党の宋楚瑜主席と中国共産党の胡錦濤総書記との会談について、テレビに出演した陳水扁総統は12日、「宋氏は訪中の間、2度台湾の主権を示唆したが、中国側に注意を受けた。会談では主権に触れなかった」と述べた。与党の民進党内は会談や宋氏の発言を「台湾の権利を奪うものだ」と非難している。
(毎日新聞) - 5月13日2時34分更新
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野党・宋楚瑜氏の見解と与党・陳水扁氏の見解を比較するために、以前10月19日に台湾で行われた両氏の会談の様子をまとめたものを下に記します。

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陳水扁総統と宋楚瑜・親民党主席が十月十九日、台北市内の台北賓館で約一時間半にわたって会談し、内政問題、両岸問題などについて意見を交換した。双方は会談に入る前に共同記者会見をおこない、それぞれが会談に対する抱負を述べた。

●陳水扁総統の見解

 陳水扁総統はまず二者会談の実現について「二人の握手は多くの人びとが期待していたことであり、両者にとって個人的には小さなことかも知れないが、中華民国民主政治の発展と国民の期待する政党間の和解にとっては大きな第一歩である」と評価した。さらに「政党間協力の構造、両岸問題、民生問題、黒金一掃、震災再建の五項目について話し合いたい」と述べた。

 この五項目に対し陳総統が表明した見解は次のとおりである。
 政党間協力の構造:これは政局安定の重要な基礎である。関係者の努力により、公式もしくは非公式、定期的あるいは不定期、一対一もしくは各党連合の円卓会議をおこない、コンセンサスを凝集し施政への重要な参考意見としたい。また政党間ホットラインを設置し、随時に意見を交換したい。

 両岸問題:両岸関係は今日の世代に影響を与えるばかりでなく、子孫の将来にもかかわることである。総統就任後、両岸関係安定への一歩を踏み出したが、まだ満足できるものではない。次の段階に進むには、与野党および国民のコンセンサスの形成が必要だ。私は李遠哲氏が主宰する超党派小組が国内のコンセンサスをまとめることを期待している。台湾内部にコンセンサスが形成されてこそ、両岸間にも新たなコンセンサスが形成できるのだ。このため親民党も同小組に加わることを望む。

 民生問題:経済発展は国家の生命であり、福祉政策は政府の国民に対する公約であり、両者は矛盾するものではない。だが財政の現状を考えれば、優先順位をつけざるを得ない。この問題についても国民の利益を重視し、与野党協力を確立したい。

 黒金一掃:黒金(暴力組織と金権政治)は非常に複雑で困難な問題であり、立法と行政の両面から攻めてこそ徹底排除できる。政府は黒金一掃の決意をしているが、関連法を立法院が採択することが肝要であり、黒金一掃の共通の信念のもとに、親民党が黒金一掃関連法を立法院において支持することを望む。

 震災復興:九・二一大地震の震災地には省政府の所在地であった中興新村も含まれており、宋楚瑜氏および省政府の元関係者は効果的な意見を持っていることと思う。それらの意見を聴取し、全力をあげて復興に取り組みたい。

●宋楚瑜主席の見解

 陳水扁総統の見解表明につづき、宋楚瑜・親民党主席は「野党の責任者として、また中華民国国民の一人として、現在わが国が直面している内憂外患を非常に憂慮している。陳総統はこの会談がわが国政党政治発展の重要な一歩であると強調されたが、まさに本日の会談は台湾人民が注目しているものである。われわれは中華民国憲法における憲政体制下に暮らしているのであり、陳総統が指導する現政権もこの憲法下に生まれたのであり、憲法を無視しては政府もその合法性を失う」と述べた。同時に「陳総統が提示した五点は国民が最も関心を寄せているところである」と指摘し、自己の見解を以下のように表明した。

 両岸問題:意見の相違については忌憚なく陳総統に述べ、建議もしたい。私は台湾人であるとともに中国人でもある。われわれが堅持すべきは台湾の中国人と台湾人における生命共同体の尊厳と前途を切り開く意思である。同時にわれわれが堅持しなければならない主張は、台湾は断じて中共式の統一を受け入れてはならず、軍事的威嚇には屈服しないという点である。われわれは対岸との長期的な平和を望んでいる。中華民国は対岸との底無しの軍拡競争に耐える資力はなく、自由と民主の選択を望むのが親民党の主張である。

 財政問題:現政権は深刻な挑戦に直面している。第四原発問題を例にとれば、こうした重大な政策はイデオロギーの制限を受けるべきではなく、とくに政権担当後は少数のイデオロギーに左右されてはならず、責任を持って全面的に国民の具体的問題に対応しなければならない。イデオロギーで水不足や電力不足は解決できない。もし現実的な国民の生活問題までイデオロギーの尺度ではかるのなら、まして両岸問題の解決など不可能となる。

 政治の浄化問題:黒金一掃は全国民の願望である。黒金一掃には公正な法の執行が肝要であり、政府は国民の信頼を確立しなければならない。国民の行政に対する信頼がなければ公権力も効果を発揮しえない。最近マスコミに対する検察官の捜査など、報道の自由に関する事件が発生したが、これは正義の原則に合致せず、政党と国家権力が正当に運営されているのか疑問に感じる。台湾は真の政党政治を確立しなければならず、中華民国は自由で安全な民主を維持しなければならない。一つの政党に寄り掛かるのではなく、他の意見も採用しなければならない。そうでなければ、われわれが批判している中共政権と変わりがないものになってしまう。陳総統と私の意見は異なるが、親民党は全力をあげて政府の黒金一掃政策を支持する。

 震災再建問題:政府は復興についてさまざまな政策を進めているが、効果はあまり見られない。行政の構造に問題があるからで、省政府を収束したことにより、中央と地方の協力関係の構造が崩れてしまった。ここに構造上の問題がある。

●共同プレスリリース

 陳水扁総統と宋楚瑜・親民党主席は会談のあと、共同で以下のプレスリリースを発表した。

 陳総統は親民党の宋主席に要請し二〇〇〇年十月十九日夜台北賓館で会見し、双方は憲政体制、両岸、財政、震災再建など各界が関心を寄せている問題について広範に意見を交換し、議場の雰囲気は良好であった。両者の会談には游錫(方+方+土)・総統府秘書長と鍾栄吉・親民党秘書長が同席した。

 陳総統と宋主席は、今回の会談は順調におこなわれ、当面の政局の安定に有益なものになったと認識した。さらに与野党の各主要政党間が協議を通して、目前の各政党の意見の相違について意思疎通を図り各界が関心を持つ問題にコンセンサスを求めることは、台湾の政党政治の発展に有益であることを認識した。陳総統と宋主席は、今後連携と意思疎通のルートを設け、双方幹部がこの一連の構造確立の詳細について協議を進めることに同意した。    (完)

●双方の問題点

 会談後関係筋によれば、両岸問題について宋主席は「一つの中国の理念は各自が表述するとの両岸コンセンサスについて、陳総統と関係閣僚が違った見解を表明している」と指摘し、「陳総統が適切な機会をとらえ、国民および国際社会に政府の基本認識がどこにあるかを明確に説明してはどうか」と提議した。これに対し陳総統は「親民党が超党派小組に参加し、両岸政策に与野党のコンセンサスを得るよう努力」することを求めた。宋主席はこの要請に対し「国家統一綱領と国家統一委員会は現在なお存在しており、超党派小組は二重構造にならないかどうか親民党はまだ検討しなければならない」として即時の参加を見合わせた。

 財政問題には双方にかなりの見解の相違があり、宋主席は陳総統に当面の困難を克服するよう求めた。

 政党間協力の問題については、宋主席は「国民党、民進党、親民党の国家に対する立場に大きな差はなく、問題は民進党内部に意見の相違があることだ」と指摘したうえで、「陳総統が影響力を発揮し、民進党の一致した立場を表示してはどうか」と提議した。さらに宋主席は「現政府はイデオロギーを前面に押し出している」ことを指摘し、これが「両岸問題や省籍問題をいっそう複雑にしている」との憂慮を示した。
  《台北『中国時報』10月20日》

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台湾、中国に当局との正式交渉を求める

 台湾当局は13日、中国政府と台湾野党の間で成立したいかなる合意も効力をもたないとして、中国との公式な交渉ができるのは大陸委員会に限られるとの見解を示した。
 中国と台湾野党の親民党は、両岸間の自由貿易区域を構築し、来年から両岸を結ぶ航空便を就航するため、交渉に入ることなどを盛り込んだ共同コミュニケを発表したが、大陸委員会はこれを拒否した。
 共同コミュニケの発表を受けて、株式市場の地合いは強まり、直行便が就航した場合に利益を計上するとみられる航空会社の株が買われる場面もあった。
 大陸委員会の副主任委員は、声明を発表し、「当局は、中国が依然強硬な対台湾政策をとり続け、両岸関係改善に向けた目に見える誠意を示していないことに失望し、これを憂慮している」と述べた。
(ロイター) - 5月13日15時13分更新
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